話を聞かない子供を「聞ける子」に - 富士チャイルドアカデミー

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コラム

大事なお知らせ

人の話が聞ける子に育てるには

 20160523_2_0276 小学校受験で一番大切なことは何だと思いますか?
それは「人の話が聞けること」です。
「人の話を、最後まで、黙って、言葉の意味を理解しながら聞けるかどうか。」これに尽きます。

では、この力をどのようにしてつければ良いのでしょうか。

 

○語彙を増やす

20160601-1-0054子どもと話すときには、スマホをご両親様の視界に入る場所に置かずに、しばらくスマホから離れて、親子でしっかりと向き合い丁寧な会話をしましょう。普段のちょっとした場面でも子どものつぶやきに耳を傾けてください。スマホ片手に子どものつぶやきに適当な相槌を打っているのではいけません。幼児のレベルに合わせるだけではなく、大人の言葉を使って話しましょう。この言葉は分からないかな、と思ったとき、または子どもが言葉の意味を聞いてきたら、噛み砕いて丁寧に説明してあげてください。少しくらい難しい言葉でもあえて使うことにより、違う場面で同じ言葉を聞いた時に、(あっこれはあの時お父さんが言っていたあのことだ!)と意味が通じて理解し語彙がふえていきます。

1~2歳では、まず単語をいっぱい伝えていきます。まだ言えなくても構わないので、物と名前が一致するようにインプットします。発語の時期には個人差があるので、早く話し始める必要は無いのですが、インプットだけはしておくようにします。

3歳頃からは、同じものでも色々な言い方があることを伝えるようにしましょう。お母さん、ママ、母さん、お母様、母親 すべて同じことを指していることを伝えるようにします。幼い頃から、いろいろな言い方を耳に入れて、自然と覚えられるようにしていきましょう。

年中、年長になったら、正しい助詞の使い方も教えるようにします。単語の羅列で話すのではなく、「て、に、を、は」や様々な接続詞の使い方を教えなくてはなりません。親が話し方のお手本を示し、正しい助詞や接続詞を使って会話をして、順序だてた話し方を自然と身につけられるようにしましょう。

様子を表す言葉もたくさん使いましょう。
雨の降り方、風の吹き方にも様々な表現があります。
「雨がどんどん降っているね」ではダメだと思います。ポツポツ降り始め、シトシトと降り続け、ザーザー降りの雨となったり
風がそよそよと吹いたり、ピューピュー、ビュービュー、ゴォーゴォー吹いたり。
お日様がポカポカ照ったり、ギラギラと照りつけたり、

適切な表現を使って会話が出来るようにしていけるようにしましょう。


○丁寧な会話をする

20160523_1_0692会話の中で、子どもに質問をして、質問の答えと違う答えが返ってきたときには「それを聞いていませんよ。」とはっきりと伝え、もういちど質問を繰り返して、質問の意味が分かるようにします。的に合った答えが返るまで、しっかりと会話をする必要があります。そして、言って聞かせて分かる年齢になってきたら、質問の返答に対して理由も尋ねてみましょう。

保育園や幼稚園での一日の出来事を聞くことも大切です。

中高生になったら「今日学校で何をしたの?」と聞いても「別に・・・」「忘れた・・・」と返ってくるかもしれませんが、今なら会話が出来るはずです。今しないと、出来なくなります。

Q「今日は誰と遊んだの?」
A「滑り台やった」
Q「そぉ、滑り台やったの。良かったわね。誰とやったの?」
A「滑り台やった」
Q「誰と一緒に遊んだか教えて。」
と言うふうに丁寧に会話をしましょう。

会話の中で、せっかちに直ぐに答えを教えたりしないことも大切です。考える、思い巡らせる時間、余裕を待つことも大切です。

普段の親子の丁寧な会話が、話を聞く耳を育てます。

逆に話が聞けない子に育てたいと思ったら、親が子どもの言葉に対して無反応で、無言でいれば、子どもの言葉や表現力は育たないでしょう。
または、機関銃のように、たいして意味の無い言葉や、叱責や、批判の言葉を浴びせ続けていれば、自然と子どもの耳はふさがれて、聞く耳は育たず、話す言葉も表現力も育たないでしょう。

 

○絵本は言葉の宝庫

20160523_1_0405子どもの心を育てる上で絵本の読み聞かせがとても大切なことは、皆さん良くご存知だと思います。絵本は言葉の宝庫です。語彙を獲得するためにも絵本をたくさん読み聞かせるようにしましょう。いろいろな種類の絵本を読み、物の名称についても説明してあげてください。物の名称を教えるからと言って図鑑を見ているだけではダメです。ストーリー性のある絵本、お子さんが好きで興味のある絵本は勿論ですが、ご両親様が小さい頃に読んで楽しかった絵本も是非読み聞かせてください。絵本に関しましても、絵本に記してある対象年齢は目安にはなりますが、あまり捉われなくてもよいと思います。まだ少し難しいかな?絵が少なくて文字ばかりで聞いてくれないかな?と思っても、一度トライしてみると良いのです。まだ興味が持てなければ、また少し時間を置いて読んでみましょう。

絵本の読み聞かせを楽しめる子は、人の話が聞ける子です。

 

○お勧めNHKのニュース

NHKのアナウンサーの話し言葉は所謂、共通語、標準語と呼ばれるもので、アクセントを含め出来るだけ多くの人が聞きやすく理解しやすいように研究され尽くしています。NHKのアナウンサーの言葉を聞いて、正しい発音や助詞の使い方を自然と身につけると良いでしょう。幼児番組だけではなく、地方のニュースの中には幼児が興味を持てる話題もあります。天気予報も順序だてた話し方を学ぶ良い材料です。話を聞く耳を育てるためにはラジオで天気予報を聴くことも有効です。「よく聞いて、あとでお母さんに今日の天気を教えてね。お洗濯物を干すかどうか決めるからね。」といっておけば、張り切って、聞いてつたえてくれるのではないでしょうか。「ありがとう、じゃあ、今日はお洗濯物を干して出掛けても大丈夫そうね、たすかるわ。」という親子の会話に繋がります。

 

○年齢相応の躾が聞く耳を育てる。

20160523_1_0195躾に関してよく聞くお母様の台詞「うちの子はいくら言っても言うことを聞いてくれないんです。」躾において、親の言うことを聞かせられないのは、とても残念ですね。

人は喋りたいときに喋りたいだけ自分勝手におしゃべりをして良いわけではありません。人が話をしているときには、最後まで黙って話を聞くことは、いろいろな場面で我慢することが出来るという躾の問題でもあるのです。

 

人は言葉で思考します。幼児期のさまざまな体験が、保護者の丁寧な言葉掛けと共になされることが、今後の育ちにとても大切なのです。

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