校長インタビュー
洗足学園大学附属洗足幼稚園 園長 田中 友樹 先生
ーインタビュアー 二子玉川教室 室長 嘉山 真由美ー
洗足学園大学附属幼稚園の田中友樹園長先生にお話を伺いました。
◆本日はよろしくお願いいたします。田中先生が園長先生になられて、New洗足幼稚園が始動しているように感じます。変化についてお話しいただけますでしょうか。
洗足学園小学校と同じデザインの制服を導入したり、各保育室にAppleTVが設置されたり、先生方がiPadを持ち歩いていたりと、見かけはずいぶん変わったように見えると思いますが、「あそびを通して自ら育つ3年間」という基本的な考え方は変わっておりません。新カリキュラム学年には、英語やサイエンスなどの時間を導入しましたが、何かができるようになることを目標にしているわけではなく、英語やサイエンスをおもちゃの一つとしてあそぶことで、子どもたちの経験の幅を広げ、次のあそびに変化がでることを期待して取り組んでいます。
◆洗足幼稚園の園児の方々の一番良いところ、素敵なところをお聞かせください。
私はまだ幼稚園に来て2年も経っていないのですが、一番驚き、また感心していることは、毎日毎日、子どもたちがそれぞれの好きな場所で何かに熱中していることです。本園は毎日のほとんどが自由にあそべる時間です。数日であれば大人も好きに過ごせるかもしれませんが、毎日好きにしていいよと言われたら困ってしまう方も多いのではないでしょうか。能動的にあそび続けることができるという点が、園児の一番素敵なところであると感じています。
◆先生は小学校の副校長先生でもいらっしゃいますので、内部進学においては送り出して、そして受け入れる側でもあります。幼稚園生活で、どのような面を成長させて小学校へ送り込みたいとお考えですか。
小学校以降は本格的に学びが始まるわけですが、その成果は気持ち一つで大きく変わります。いわゆる「主体性」です。ほとんどがあそびという環境の中で3年間を過ごし、「楽しみは自分で見つけ出すものだ」ということを、頭でなく体全体で感じ取った子どもは、小学校での様々な場面で、能動的に取り組んでいけると思います。また、小学校ではグループワーク、学級活動、たてわり活動など、友だちと協働する機会が多くなります。自分の気持ちを伝えること、相手の立場にたって思いやる気持ち、人それぞれの価値観があることを気づくなど、コミュニケーション能力の基本となる部分を、あそびの中で自ら身につけてもらいたいと思っていますし、そのお手伝いをするのが教員の重要な役割の一つと考えています。
◆洗足幼稚園を志望する保護者の方にメッセージを頂けますか。
洗足学園大学附属幼稚園で過ごした間に出た芽が、洗足学園小学校で大きく育ち、花を咲かせるよう、9年間のスパンで考え直した保育計画が、2021年度新入園児から導入した新カリキュラムです。そしてこのカリキュラムと家庭教育は車の両輪のように、切っても切れない関係です。私たちのチャレンジは始まったばかりであり、その成果がはっきりと出るにはまだまだ時間がかかりますが、子どもたちが自立し、挑戦を続け、奉仕の精神で社会に貢献する人物へと成長する日を一緒に夢見て、子どもを育てていきたいという方々の入園を心よりお待ちしております。
本日はご多忙の中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。New洗足幼稚園にますます期待が膨らみました。洗足幼稚園を志望する方たちのモチベーションも上がると思います。どうもありがとうございました。
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