小学校受験・幼稚園受験ブログ
富士チャイ日誌
マスクに隠れる子どもたちの言葉vol.1
2021年06月17日
近年、子どもの言葉の発達の問題について考えさせられます。
幼児語が年長児までかなり残り、発音が不明瞭な子どもが増えていると感じます。あまり堅いものを嚙まなくなっている食生活の影響があるのでしょうか。
小学校受験クラスで、不明瞭な発音について少し心配があるので、幼稚園受験の2~3歳児のクラス、チャイルドクラブでは発語を促すよう、またはっきりとした発音で話せるように、声掛けをしています。分かりやすく大きく口を動かし、一音一語が伝わるように心がけています。2~3歳児は言葉の発達が目覚ましい時期なので、個人差はありますが、働きかけることにより、1週間ごとに目覚ましく多くの言葉を獲得していきます。単語のみだった話し方が、2語文、3語文へと発達してきます。
「これちょ~だい」「か~し~て~」
「か~し~て~」と言いながら、相手の手からおもちゃを奪い取る様子は、まだまだ言葉の意味を理解して使いこなせていない証拠なのです。引き続き修業が必要ですね(^^)
ところが昨年からとても気になっていることがあります。
昨年からお預かりしている子どもたちとなかなかコミュニケーションがとりづらいのです。言葉がなかなか出てきません。お互いにマスクをしている影響が考えられます。
この点がとても気になっているので、お母様方には毎週のようにお伝えしています。
「ご家庭では口元をよく見せて、はっきりと口を動かしながら言葉を伝えてくださいね。」
お教室では朝のご挨拶をしてから、口頭試問の練習をしています。
「お名前を教えてください。」
「何歳ですか。」
この時にお母様方の許可をとって、マスクを外して口元を見せて話しかけるようにしました。すると、子どもたちの反応がいつもよりずっと良いのです。じっと私の口元を見て質問を聞いてくれています。質問の意味が伝わりやすかったように感じます。マスクの中に隠れていた子どもたちの言葉を引き出せたように感じました。幼児の言語の獲得には耳からだけではなく、視覚からの情報もかなり大切なのだと、改めて感じさせられました。
2~3歳児はマスクを外して、顔の表情、笑顔や困ったような表情を見せながら話しかけると反応が確実に良くなります。
最近ではみんなよく話すようになりました。口頭試問の時は引き続きマスクを外して口元を見せながら子どもたちに話しかけようと思っています。
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