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幼い頃親しんだ絵本の中に「アルプスの少女ハイジ」を記憶しておられる方もおありでしょう。 もしかしたら、テレビのアニメーションの「ハイジ」をご覧になっていらしたかもしれません。 ヨハンナ・シュピリ著「アルプスの少女ハイジ」、実はこの本は文庫で300ページ以上の、大人の鑑賞に十分耐え得る本であることをご存知でしょうか? 「アルプスの山奥で孤独に暮らすおじいさんのもとに孫のハイジがやって来る。純真で優しさのあふれた健康で快活な8〜10才の少女が、まわりの人々全てに思いがけない幸せをもたらす。」 一見、単純そうに思える内容の中に、数々の教育の原点が含まれているのです。(著者は敬虔なクリスチャンでしたから、キリスト教精神に則ってはいるのですが。) クララのおばあさまがハイジに絵本を与えるシーンでは、絵に感動するハイジを見て、文字がわかれば何が書いてあるのかわかって、もっと楽しくなると話して聞かせますが、決して文字を教えることを強制はしないのです。「読みたくなったら教えてあげます。」と、ハイジの判断に任せます。
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