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■校長先生インタビュー〜その2


校長先生インタビュー捜真、関東六浦、関東、桐光、玉川幼・小、相模女子、セシリア、日藤


  捜真小学校 校長 新藤 啓二 先生


≪捜真小学校≫ 校長 新藤 啓二 先生
―インタビュアー横浜教室室長 田村智子―

本日はよろしくお願いいたします。当校でお話しいただくとき、先生はいつでも「富士チャイルドアカデミーの教育方針が捜真と合っているので、毎年全員合格の結果に結び付いている。」という主旨の大変ありがたいお話をしてくださいます。たぶん「一人ひとりを大切に」という考え方が僭越ではありますが共通しているのかと思います。捜真小学校での一人ひとりを大切にする教育の具体的な取り組みの例をお聞かせいただけますか。

新藤先生:一人ひとりを大切にする教育とは、子どもたちの人格を認めているということです。教師の言うことに子どもたちを従わせる教育ではなく、神様からお預かりしている尊いいのちとして、大切に育てさせて頂く姿勢を大事にする教育です。具体的には、一人ひとりの児童の名前を呼ぶ教育であり、全教職員が児童のことを覚え、祈りつつ教育の業にあたっています。子どもたちの発する声を聴き、認めること。そこに信頼関係が生まれてくると思っています。


子どもを伸ばす親の声掛けについて、アドバイス、を頂けますか。

新藤先生:まず、ありのままのあなたを愛していることを子どもに伝えること。言葉でもスキンシップでも伝えることが重要です。そうすることによって、子どもの心に安心感が芽生えます。何かが出来るから愛してあげるというのが条件付きの愛であるのに対し、子どもの存在そのものを愛する無条件の愛は、子どもの心の安定・安心の上に、大きな成長を与えます。子どもの思いや言葉に耳を傾け、認め励ましてあげること、また、誉めてあげることは大事なことだと思っています。


中高が女子校になる小学校の中で、男子生徒が多いことは以前より捜真小学校の特徴です。男子の志願者が多い理由はどこにあるとお考えですか。

新藤先生:保護者からは、「捜真教育を受けるのに男子の場合、小学校でしかチャンスがないので是非入学させたい。」と言われることがあります。男子でも女子でも捜真教育である「愛の心の教育」は大切です。知識面だけを期待し評価するのは、心配な点が多く出てきます。心の優しさや思いやりのある子どもたちを育てること。また、心の強さによって磨かれた逞しさを持たせたい男子の保護者の方が、捜真小学校を選んでいただいていると思います。


聖句の中で、先生が一番大切にしている一節を教えてください。

新藤先生:大切にしている聖句は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」です。


ご多忙の中、インタビューにお答えいただきどうもありがとうございました。
                      富士チャイルドアカデミー 横浜教室室長 田村智子

  関東学院六浦小学校 校長 石塚 武志 先生


≪関東学院六浦小学校≫ 校長 石塚 武志 先生
―インタビュアー横浜教室室長 田村智子―

 本日はよろしくお願いいたします。校長に着任なさり3年が経ちました。この3年間、特に力を注がれてきたことを教えていただけますか。今後さらに力を入れていきたいことがありましたらお聞かせ下さい。

石塚先生:教職員の内在的価値の発掘です。また、校舎内のいろいろな部屋にあるお宝の発掘です。
 教員も職員もなかなか評価してばかりで評価される機会がなく、自分が本来持っている能力や感性に気付いていない場合があります。先生たちが実践していることの中に光るものがあったり、先生たちが子どもたちとのかかわりの中で輝くものがあったときには、そのことを直接、あるいは間接的に伝えます。そうすると先生たちは、自分の実践の価値が見えてきて、それが自信になるのです。結局は、それが担任する子どもたち、担当する授業の子どもたちによい教育を提供することになるのです。
 校舎内のいろいろな部屋で片づけをしていると「お宝」が出てきます。六浦小学校の初代校長は坂田祐と言います。私が新卒の時に六浦小学校の職員室に掲げてあった「和」という坂田祐筆の色紙。それが見つかりました。さっそく職員室に飾りました。初代校長が色紙で伝えていた「大切なのは、教職員の和であり、キリスト教の平和です」というメッセージが復活しました。その他、いくつもお宝を発掘しました。
 内在的価値と「和」を具体的に前進させるためにアドベンチャープログラムを取り入れています。まずは教職員内でアドベンチャープログラムの研修を重ねています。それをもとに、クラスや学年でアドベンチャープログラムを実践し、そして、保護者に対しても、また、幼児教室のフェアーや学校説明会に参加される園児や保護者にも体験してもらっています。教育実習生にもです。人とのかかわり方を楽しく学び、チームで目標を達成させることを考え、話し合い、実行し、振り返り、修正し、また実行し、達成させる。そういう体験学習のサイクルを体験しながら作っていくプログラムです。勇気を出して一歩踏み出せるようになります。トラブルが起きたときに自分たちで解決させるすべが見えてきます。よりクリエイティブな活動を楽しむようになってきます。
 その良好な感情の上に、教科の学習を載せていきます。急がず、ゆっくり、近くに、寄り添いながら、確実に。体験を通した知識は、身体知として忘れない知識として定着します。
 教員ももっとクリエイティブに。児童も枠を超えた挑戦をもっと提案して、実行してほしい。それも、一人でやるのではなく、チームで。


 海が近い小学校ということで、特徴的な学習カリキュラムがございましたら、ご紹介下さい。
 
石塚先生:5年生の栽培漁業の学習で、八景島シーパラダイス沖にメバルの稚魚を放流します。金沢漁港の漁師さんの協力で、船で近海まで出て放流します。小学校には海水槽があるので、メバルの稚魚を水槽に入れて学校でも海の中を想像しながら観察しています。1・2年生は大喜びです。
 3年生が海苔の学習を、旧プールを使って行います。「とも浜の会」が海苔づくりの工程を体験させてくださいます。海苔打ち、形成、乾燥、そして、みそ汁に入れていただきます。
 2〜4年生が、横浜ベイサイドマリーナ―の協力で、「海の森」の学習とクルージング体験をします。東京湾に生息する海藻・海草を使って、オリジナルアートを楽しみます。
 新入生歓迎遠足を全校で行います。海の公園です。砂のアートづくりと潮干狩りです。1年生から6年生までの縦割りグループで楽しい一日を過ごします。1年生も安心です。これは児童会の企画行事です。
六浦小学校の目の前にある川は汽水域です。真牡蠣が生息しています。その川に入って、カヌークラブがカヌー体験をします。現在小学校は2艇のカヌーを所有しています。カヌーによる川散歩は思い通りにならない水の自然を直に感じることができます。


 アフタースクールを関東学院六浦小学校のオリジナルの教育内容で実践なさっているということですが、コンセプト、また、具体的なカリキュラム等をお聞きしたいのですが。

石塚先生:放課後預かりに集う子どもたちが神さまからいただいた地にちなんだ名称の中で、いつも守られ、豊かな祝福を受けながら安全に安心して過ごせるようにと願って「カナン」という名前を付けました。最長19時まで預かっています。長期休暇や代休にも対応しています。
 コンセプトは、子育て支援、安心・安全、社会性、充実
です。
子ども子育ての支援を六浦小学校の家庭的で温かい環境の中で行います。(子育て支援)。学校内のいつもの場所で、安全に安心して過ごせる場を提供します。(安心・安全)。放課後遊びの中で自然に生まれる縦割りの関わりを大切にしていきます。(社会性)。今後、学院の連携の中で、小学校の教育につながる取り組みを進めていきます。(充実)
 2015年度は、プログラムありき、では進めてきていませんでした。
 2016年度は、子どもや保護者の皆様や教員や関東学院の連携、地域の連携で内容を充実させていきます。体験を生かした学びのプログラムで充実した放課後を提供します。近々のアンケートでは、理科実験の要望が高いです。


 石塚先生は、いつも大変細やかな心遣いをして下さると同時に、大変活動的でいらっしゃいます。先生のパワーの源は何ですか。

石塚先生:「出会い」です。
学校説明会に来てくださった方々には、お礼のはがきをお送りしています。その時に、あて名を手書きで書いています。お父様、お母さま、お子様。その時に、名前に込められた願いを想像します。そして、志願がなされなくても、一回限りの出会いでも、感謝の思いを込めてお礼状をお出しします。お子様にとって最もふさわしい学校で活躍されることを祈りつつです。それが、本校であるならこれに勝る喜びはありません。
 幼児教室の先生方との出会いも同じです。働く場と目的は違うかもしれません。でも、違うからこそ、そこに集う子どもたちや保護者をいろいろな角度から支援したり、優しく厳しく指導したりできるのだと思います。願うところはきっと同じです。子どもの幸せ。保護者の幸せです。違いが分かって、それをお互いが認め合って、尊重し合う。それが分かりあえた時の喜びを味わえること。これが原動力です。そのためには、足を運ぶことが一番。顔と顔を合わせることが一番。足を運んだ時に、思いが通じると実感しています。その時に、時間と労力を相手のために用いるわけですから。ですから、富士チャイルドの語る会に足を運んだり、横浜に用があったときに、教室にちょこっと顔を出したりすることが楽しみなのです。


 本日はご多忙の中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。貴重なお話を伺うことができました。           
富士チャイルドアカデミー  横浜教室 室長 田村智子

  関東学院小学校 校長 岡崎 一実 先生


≪関東学院小学校≫ 校長 岡崎 一実 先生
―インタビュアー富士チャイルドアカデミー校長 前 宏美―


本日はよろしくお願いいたします。関東学院小学校の生徒さんの自慢をお聞かせください。

岡崎先生:本が大好きで、笑顔がすてきな子どもたちです。礼拝堂にひびく賛美の歌声も逸品、ブラスバンドの音色にも聞きほれてしまいます。
大舞台に強く、大会やコンサートでは本番で最高のパフォーマンスを発揮してくれる子どもたちです。


学校見学会や公開授業で、入学を希望する保護者の方に一番見てもらいたいのは、どのようなところでしょうか。

岡崎先生:「いつ来ても新しい 来るたびに好きになる」小学校です。
ご来校のおりには、子どもたちの笑顔も、授業のようすも、充実の設備も、教職員のホスピタリティーも、説明会のプレゼンテーションも、すべてまとめて“関東学院小学校”をまるごと感じてください。
「ほんの学校」がお迎えするエントランスもお見逃しなく。


先生への個人的な質問になりますが、先生は大変読書家でいらっしゃいます。読まれる本をどのように選んでいらっしゃるのでしょうか。

岡崎先生:HPやSNS、リアル書店の新刊情報をこまめにチェックし、気になる本があると注文します。児童書、教育関係からミステリ、エッセイ、ビジネス、コミックまで、毎年300冊以上読みますから、手あたりしだいという感じです。


先生の小学校時代の思い出話をお聞かせいただけますでしょうか。

岡崎先生:電車とバスで通っていた私立の小さな小学校。放課後は校庭で暗くなるまでめいっぱい遊び、帰宅すると靴から靴下からポケットから砂がザーッとこぼれおちてきました。よく遊び、よくあそび、よくアソビ...の小学生でした。


〜本日はお忙しい中、インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。「ほんの学校」の様子を知ることが出来ました。〜
富士チャイルドアカデミー 前 宏美

  桐光学園小学校 校長 斎藤 滋 先生




≪桐光学園小学校≫ 校長 斎藤 滋 先生
―インタビュアー 富士チャイルドアカデミー校長 前 宏美―


本日はどうぞよろしくお願いいたします。
最近の生徒さんのエピソードで、これは自慢できるというエピソードがありましたらお聞かせください。


斎藤先生:私は、3年生以上の書写(硬筆)を担当しています。毎週ではありませんが、その時間は子どもたちが、自分に書ける最高の字を書こうという気持ちになれるようにと思いながら指導しています。
その中で、葉書や手紙の書き方にも触れることがありますが、そのときに一番大切にしたいことは、相手の名前を丁寧に書くことと伝えています。それは、自分がその手紙を送る人のことを大切に思っているという気持ちの表現にもつながると思うからです。
そうしていると、だんだんと子どもたちから届く年賀状には、鉛筆やペンによる手書きの文字が増えてきました。子どもたちがその一字一字をどんな気持ちで書いてくれたのかを思うと、それだけで感動を覚えます。
もちろん、自分も子どもたちの住所、名前を心をこめて書きます。一人ひとりの顔を浮かべながら。
自分が大切にしたいと思うことを子どもたちに伝えていきます。そして子どもたちが自分で何が大切なことなのかを考え判断します。
学校の日々の営みはこういうものではないでしょうか。


そのような出来事は、桐光学園小学校の教育のどのような部分が功を奏した結果だと思われますか。

斎藤先生:自分たち(教員チーム)が取り組んでいることを常に振り返る。毎年同じでよいことは何一つないと考え、子どもたちにとってよりよい活動の場を提供できるようにしたいと考えています。この積み重ねが学校が一つになって前進する力になっています。


開校以来、多くの先生方のお力があったことと思いますが、特に斎藤先生のご尽力が桐光学園小学校をここまで導いてきたと思います。最近、一番感慨深く思われることはどのようなことですか。

斎藤先生:まだまだ学校作りの途中いや初期です。感慨にふけるような機会はまだ得ていませ
ん。嬉しいことは、この小学校を卒業した子どもたちが、中高に進んで、勉強でも部活でもしっかりと頑張っていることです。
小学校の役目をしっかりと意識しながら教育活動をし、そこで生活した子どもたちが次の場で活躍できることが何より嬉しいことです。


校長先生としてご多忙な毎日をお過ごしのことと思います。個人的なことになりますが、健康維持で心がけていらっしゃることがありますか。お時間に余裕のある時は、何をして過ごしていらっしゃいますか。

斎藤先生:毎日続けている早朝の散歩は健康維持に役立っていると思います。季節を感じながら歩くのはとても楽しいです。

本日はお忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございます。

  玉川学園低学年 教育部長 後藤 健 先生




≪玉川学園低学年≫ 教育部長 後藤 健 先生
―インタビュアー 新百合ヶ丘教室室長 嘉山真由美―

本日はよろしくお願いいたします。
BLESコースが始まり、反響が大きいことと思います。入学前の準備として、どちらのコースを選ぶとしても身につけておくべき大切なことは何でしょう。


後藤先生:BLESクラスも一般クラスも基本的に大切にしてほしいことは同じです。
 まずは、その年代なりの言語技術力を確実に身につけることです。自分の思いをきちんと言葉に出して相手に伝えることができること、また、親や先生の言葉をよく聞き、理解し、行動することができることが、学校生活を送る上での基本となります。そのためには、ご家庭内でお子様との言葉によるコミュニケーションを大切にして欲しいと思います。幼児期は母語が育っていくとても大切な時期ですから、日頃から子供の話をよく聞き、子供から言葉をたくさん引き出してあげてください。
 次に、自分から何かに挑戦していこうとする気持ちを持って入学してきて欲しいと思っています。何かが出来る出来ないではなく、何かをやってみようとする意欲があるかないかが大切になってきます。そういう気持ちを育てるためには、日頃から子供の行動をよく見て、頑張ったことをいっぱい褒めてあげてください。小さい時、親や教師、大人から褒められた経験は必ずその後の成長の大きな土台となっていくと思います。


素晴らしい自然環境などハード面、ソフト面でも誇れる要素は多いと思いますが、敢えて先生が自慢したい玉川学園の良さを一つだけ挙げるとしたら何でしょうか。

後藤先生:創立者の理想とする教育を今も変わらず追い求めているのが玉川学園です。創立87年になりますが、その伝統を大切にしながらも、国際バカロレア、SSH、SGH、BLESクラス、延長教育プログラム導入と、目の前の子供達、そして時代のニーズに合わせて新しい試みに全教職員が一丸となりチャレンジしていくことができることが玉川学園の良さではないかと考えます。


後藤先生ご自身が小学校時代に学んだことで今、一番役立っていると感じるのはどのようなことですか。

後藤先生:自分が学んだのは田舎の小学校でしたので、その頃は、ひたすら外で遊んでいた記憶しかありません。(あまり勉強した覚えがありません。)グラウンドだけにとどまらず、野山を駆けまわったり、神社の境内に潜り込んで遊んだり、危ない場所に基地を作ったりと.....その風景は今でも鮮明に覚えています。この年代の子供達は様々な体験・経験をする中で、五感を通して多くのことを学んでいきます。玉川学園には幸いにも豊かな自然環境が残っていますので、今の目の前にいる子供達にも、もっともっと屋外でいろいろな活動に夢中になって取り組んで欲しいと願っています。担任時代、朝、昼、帰りと子供達と一緒になってドッジボールやキックベース、ドロケイ、丘めぐりなどで遊んだのがとても懐かしく思い出されます。現場の先生達にも、常に「子供とたくさん遊んでください」とお伝えしています。


私共が貴学園に伺うとき、いつも後藤先生は若々しく爽やかな笑顔で迎えてくださいます。先生が人との関わりの中で一番大切にしていることを教えてください。

後藤先生:何よりも笑顔で挨拶を交わすことを心がけています。相手より先に大きな声で挨拶の言葉をかけることは、よい人間関係を築く第一歩だと思います。そして感謝の言葉をしっかり口に出して言うことも大切にしています。学園内で、子供達が何かをしてくれた時にも必ず「ありがとう○○さん」と声をかけるようにしていますが、その時の子供は何とも言えない素敵な表情を見せてくれます。
 また玉川のモットーにありますように「人生の最も苦しい、いやな、辛い、損な場面を真っ先に微笑みを以て担当せよ」を実践したいなと思いながら日々過ごしています。なかなか「最も苦しい...」ことを率先してやることは難しいことですが、「ちょっぴり苦しい...」ことくらいなら、自分でも笑顔で実行することが出来るのではないかなと思って日々努力を心がけています。

  玉川学園幼稚部 園長 櫻井 利昭 先生




≪玉川学園幼稚部≫ 園長 櫻井 利昭 先生
―インタビュアー 新百合ヶ丘教室室長 嘉山真由美―


本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、入園前にご家庭でこれだけは身につけておくと良いですよ、ということを教えてください。

櫻井先生:明確な「いや」な理由が見つからないけど「いや!」という「いやいや」期や、自分でやってみたくなるけれども、思ったようにできない「自分で!」期を通り過ぎる(その最中も)ころでしょうか。この時期の子どもたちは、自分がよく分からないけれど、また、そんなにこだわらなくても良いのだけどなんだか「いや」になってしまった時に、ちょっとだけ解決してくれたり見守ってくれたりする「時の氏神」的な大人を必要とします。自分でやりたいのにスキルが伴わずあと一歩の時に手助けをしてくれる(代わりにやって貰いたくないのですから)「ありがたい」大人を必要とします。
「いやいや」も「自分で!」も、やがては自分自身のコントロールができる方向性を持たせなければなりません。これは「なす事によって学ぶ」ものです。自分から物事に関わって、頑張ったり、失敗したり、援助して貰ったり、やって貰ったりする経験が重要です。この中で、時の氏神やありがたい援助に出会うのです。
 おむつを取るのも、片付けの習慣も、食事のマナーも、公共のマナー・ルールを知ることも、入園までの時期に挑戦することが大事でしょう。「自分をコントロールする」芽生えは、この中にきっとあると思います。入園前に、たくさんの芽生えをもってほしいと思います。花が咲くのは、少し先です。何よりも身につけておくと善い事は、「それはおもしろそうだ。やってみよう」とする気持ちと、実際にやってみる姿勢です。


玉川学園では子どもの豊かな発想力を引き出し、様々な学びに発展させる活動が盛んだと感じております。最近の玉川学園らしい活動のエピソードがありましたらお聞かせください。

櫻井先生:年少の子どもたちが玉川大学学術研究所のFuture Sci Tech Labの見学に行きました。ここはLEDでレタスを栽培する研究をしています。現在小田急沿線のOdakyuOX(スーパーマーケット)で、この研究成果を生かしたレタスが販売されています。その研究の様子を見ました。赤色の光や青色の光で味が変わると教えて貰いました。生産さればかりのレタスをお土産に貰いましたが、その時に「レタスの種」も貰いました。なんと、子どもたちから「育てよう」という声が上がりました。実験室のような装置はありませんが、とにかく「LEDなら知っている」「ガラスの箱を買ってこよう」「綿みたいなものの上に種があった」など、見てきたばかりのことを情報交換。そして、「先生、育てよう!」となりました。水槽とLED(赤色)を用意して、種をまきました。2週間ほど経ちましたが「成果」は表れていません。それでも、やってみてだめだということがわかれば、あの研究所のやっていることはすごいと分かるはずです。本物に触れることによって、子どもたちは大きな刺激を受けます。私たちは、子どもたちが本物にふれる経験を大切にしています。


櫻井先生は、いつでも温かく、穏やかに包み込むような安心感を与えて下さいますが、座右の銘はなんですか。

櫻井先生:「意志あるところに方法有り」、できないと思うことはたくさんあります。でも、「やってみる」と心に決めると、いろいろな繋がりができて物事は進んでいくと感じています。


先生ご自身がご両親様からの教えで、今も大切にしていることがありましたらお聞かせいただけますか。

櫻井先生:私の両親は教員でした。祖父母も教員でした。曾祖父も教員でした。このことを、私の周囲の人達は知っていました。ですから、高校生まではそれなりのプレッシャーもありました。しかし、両親から「教員の子供だから一番でなければならない」というプレッシャーは一切ありませんでした。ですから「一番」にはなりませんでした。(なれなかったという言い方がぴったりですが・・・)
特に父からは「勉強しろ」といわれたことがありません。代わりに、「勉強は済んだか?」と、良く聞かれました。「済んだ」と答えると「では、持ってきて見せてごらん」となります。うっかり、済んでもいないのに「済んだ」と答えてしまうと、後が大変。必死に済ませて、見せることになります。
「頑張る」という言葉の使い方も気をつけなければなりませんでした。頑張るといっておきながら頑張らなかったことが多々あるからです。頑張らなかったピンチのあとに、「頑張るという言葉は便利な言葉だ。実際頑張らなくても使えるから。でも、頑張ると云ったら、本当に頑張った結果を示さなければいけないのだ。」と諭されました。(そこには、あまり優しい感じはありませんでした。)ですから、「頑張ります」という言葉と必ずセットで「頑張りました。これが結果です。」と示すことができるようにしなければならないと、いつも思うようにしています。

  相模女子大学小学部

≪相模女子大学小学部≫ 校長 真辺 英二 先生
―インタビュアー 相模大野教室室長 青木眞呂美―


真辺先生が校長先生になられてから、様々な取り組みをなさったと思いますが、保護者の方々、または生徒さんに人気のあった取り組み、またその学習効果についてお聞かせください。

真辺先生:本校では、昨年度から英語教育について新たな取り組みを始めています。英語朝会や英語スピーチコンテスト、そして4年生以上の希望者による2泊3日のブリティッシュヒルズ夏休み英語サマースクールの実施、また11月にはオーストラリアの小学校の短期留学受け入れを行いました。これらの活動や取り組みは、子どもたちを大いに刺激し、英語へのモチベーションが一気に高まっています。特に外国の小学生が自分たちの教室で一緒に学び、交流する活動は滞在期間中、学校全体が盛り上がりました。


放課後クラブは共働きのご家庭にとって、とてもありがたい取り組みです。今後予定している新たな取り組みがありましたら教えていただけますか。

真辺先生:今年は夏に特別教室棟が完成し、9月からは理科・音楽・図工は新しく建てられた校舎で授業が行われます。同時に本校舎も改修され、9月から1年生〜3年生の教室配置が新しくなります。また、夏休みには、これまでカナダで実施していたホームステイを初めてオーストラリアで実施します。カナダではできなかった現地の小学校授業体験がとても楽しみです。
 今年から、入学を検討されている方のために、仕事帰りに参加できる夕方からの相談会を駅近くの施設で開催できればと考えています。
 

富士チャイルドアカデミーの卒業生で小学部に通っている子が教室に遊びに来てくれたり、駅前で偶然会ったりすることが多くあります。全員一人も違わず、「学校が楽しい」と話してくれます。子ども達にこんなにも学校が好きだと思わせている小学部の魅力についてお聞かせください

真辺先生:子どもたちにとって、まずは学園内の豊かな自然や広い遊びスペースが大きな楽しみを与えてくれているように思います。たくさんの虫や四季折々の植物、思いっきり体を使って遊べる土のグラウンド、その中で仲のよい友だちや上級生と一緒に過ごせることが何よりも楽しいのではないでしょうか。そして「つなぐ手」などの独自の教育プログラムや学校行事、校外学習など体験的学習も子どもたちの前向きな意欲を引き出しています。


先生ご自身の小学校時代の楽しい思い出話がありましたらご披露いただけますか。

真辺先生:私は四国高知の生まれです。小学校は家から四万十川沿いの道を1,5?ほど行った小高い場所にあり、川が子どもたちの遊び場でした。夏場の川遊びはもちろんのこと、河原や川沿いに竹藪や茂みなどもあり、自由な時間を思う存分楽しんだものです。ここでの体験が自分の子ども時代の原風景になっています。

ご多忙の中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。小学部の様々な取り組みを知ることができました。       
富士チャイルドアカデミー 相模大野教室 室長 青木眞呂美




  聖セシリア小学校 校長 服部 啓明 先生




≪聖セシリア小学校≫ 校長 服部啓明 先生
―インタビュアー 相模大野教室室長 青木眞呂美―


服部先生のお話を拝聴させていただいた後は、いつも心が温かくなります。御校の生徒さん方は、校長先生をはじめ、すべての先生方の愛情に包まれて学校生活を送られていることと思います。日常生活で、子どもたちにどのように愛情を伝えていらっしゃるのでしょうか。

服部先生:To beとは、あなたはあなたであるということ、「あなたが大切な存在である」ということです。親からの無償の愛はこれにあたります。To doとはすること、「あなたは何ができるのか」ということです。漢字が書けること、計算ができること、跳び箱が跳べることはこれにあたります。社会に出ると、To beより To doが多く評価されます。To beは無視されることさえあります。しかしTo be あっての To doです。本校ではこのことを教職員の根底の価値観としています。「あなたが大切な存在である」ということを、心に思っているだけではなく、その子の名を呼び、その子の声を聴き、休み時間には一緒に遊ぶという行動によって伝えようとしています。


男子は中学受験になりますが、卒業後も小学校に来て色々とお話されていくとお伺いしております。その中で心に残った男の子ならではのエピソードがありましたらご披露ください。 

服部先生:中学のサッカー部などで活躍する卒業生が、時間ができると本校を訪れ、後輩たちとサッカーをしてくれます。親せきのお兄さんが帰ってきたように、子どもたちは歓迎します。特に男子児童は大喜びです。
 毎年6月に中学に進学した卒業生から6年の男子児童に受験体験の話を聞く場を設けています。学習にどのように取り組んだか、どのような生活のリズムであったか、どういう気持ちで臨んだか、ということを語る卒業生の話を、男子児童は普段は見せないような真剣さで聞いています。
 昨年、横浜の聖光学院の新校舎が完成し、私はその記念式典に出席いたしました。すると高校2年に在籍する本校の卒業生が訪ねてきてくれ、「僕が校舎をご案内します」と案内を買って出てくれました。彼の頼もしく成長した姿を嬉しく思いました。


入学試験では面接が2回あり、受験者にとりましては、アピールできる場であると共に大変緊張を強いられる場でもあると思います。面接を2回行う一番の目的は何でしょうか。また、どのようなご家庭を望まれていらっしゃいますか。 

服部先生:面接は、家庭と学校がお互いにそれぞれどのような思いを持って子どもに関わろうとしているのかを伝えあう場であると考えています。面接を2回にすることによって、より深く思いを共有する機会としたいのです。緊張を強いてしまうとすれば申し訳ないのですが、
親にとって「どのようなお子さんですか?」「どのような人に育ってほしいですか?」という問いに答えることは、我が子とのこれまでを振り返る得難い機会でもあります。飾らない思いをお伝えください。
 子どもの成長を共に喜べる家庭を望みます。6月に行った授業参観で1年生のお母様が「入学してから2か月でこのようにきちんと席につき、授業を受けている姿、質問する姿を見ることができ、嬉しく思いました」との感想をいただきました。授業をきちんと受けることを当たり前のことととらえるか、嬉しいことととらえるかは大きな違いです。家庭と学校は「当たり前」は決して簡単なことではないということに気付いていたいと思います。


先生はお話される中でよく本や詩の感動的な一節をご紹介下さいますが、お母様方に是非お勧めしたい1冊がありましたら教えてください。 

服部先生:『置かれた場所で咲きなさい』幻冬舎です。シスター渡辺和子がお書きになり、2012年に発行されました。この分野の書籍としては異例のミリオンセラーとなった本で、お読みになった方も多くいらっしゃると思います。日々の中で迷った時、ぶれない基準を思い出させてくれます。以前、シスターは本校にもお越しくださり、父母のためにお話をしていただきました。シスターは何冊もの本を書かれていますが、どの本からもその言葉が心に響いてきます。


ご多忙の中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。大変参考になりました。
富士チャイルドアカデミー 相模大野教室 室長 青木眞呂美

  日本大学藤沢小学校 校長 坂庭 眞吾 先生




≪日本大学藤沢小学校≫ 校長 坂庭 眞吾 先生
―インタビュアー 相模大野教室室長 青木 眞呂美―


本日はよろしくお願いいたします。
開校から1年経ち、子どもたちに一番人気の校内スポットはどこでしょうか。


坂庭先生:廊下の出窓です。色ガラスが人気です。


本当にカラフルできれいな色ガラスですよね。
新年度は2学年となり、活動の幅が広がることと思います。昨年までは叶わなかった活動で新年度に期待することは何ですか。


坂庭先生:運動会が昨年は児童数が少ないので午前中体育館、午後グランドでしたが今年からは午前・午後ともにグラウンドになります。


最近、朝礼で伝えた話題は何ですか。子どもたちの反応はいかがでしたか。

坂庭先生:「日本で見ている世界地図は、日本が真ん中になっているけれども、イギリの世界地図はイギリスが真ん中になっているということ」相対的な位置関係と自己中心性についての話です。
翌日イギリスが中心の地図を持ってきてくれた子がいたので、国語の授業の時に紹介しました。


小学生から大学生までが通う広大なキャンパスを生かした活動をご紹介ください。

坂庭先生:図書館前ラウンジで大学生による読み聞かせの会、クリスマスツリーを大学生と一緒に飾りつける会、28年6月は動物資源学科の学生による「ウシのはなし」と子ウシに触れる会が予定されています。その他昨年6月には博物館でウナギの卵が生まれうところを発見した塚本先生(本学教授)による「ウナギの話」を聞く会がありました。


今後の藤沢小学校の活動に注目したいと思います。本日はありがとうございました。

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