吉祥寺教室
二子玉川教室
鷺沼教室
つくし野教室
横浜教室
新百合ヶ丘教室
相模大野教室
静岡教室
 

 
リンク
プライバシーポリシー










 


HOME > じっくり読むコーナー > 校長先生インタビュー〜その1

■校長先生インタビュー〜その1


校長先生インタビュー宝仙、武蔵野東、洗足幼・小、都市大、桐蔭、カリタス、森村幼・小、横浜英和、湘南白百合


  宝仙学園小学校 校長 和智 紀朗 先生




≪宝仙学園小学校≫ 校長 和智 紀朗 先生
                          ―インタビュアー吉祥寺教室室長 佐藤かおり―

本日はよろしくお願いいたします。子どもらしく元気な中にも礼儀正しいお子さんが多いように思います。「宝仙っ子」らしいエピソードがありましたら、お聞かせ下さい。

和智先生:毎朝、玄関で子どもたちを迎え握手をしていますが、みんないい表情を見せてくれます。入室した1年生の、「わーいずみせーんせーい おはようーございます!」と大きくて、元気な、そろった声が玄関まで響いてきます。また、校長室から玄関に向かう途中、私を見つけた子どもたちが、教室から出てきて握手を求めます。朝の気もちよいひとときです。

たくさんある行事の中で、この一年間で最も印象に残っている行事を教えていただけますか。

和智先生:私は「晴れ男」とよく言われますが、今年も全校行事である「進級遠足」や「運動会」「宝仙祭」はいい天気に恵まれ、子どもたちが生き生きと活動しました。
直接子どもたちの行事ではないのですが、最も印象に残っているのは「公開授業・学校説明会」にたくさんの方々がみえたことです。年に2回開いておりますが、例年5月より9月は来校者が減るのですが、むしろ上回り、説明会のホールには620人以上の出席者で満員になったことです。


先日、「今年は思った以上に6年生が頑張って結果を出してくれました。」というお話を伺いました。中学受験のために一番力を注いで指導しているのはどのようなことでしょうか。

和智先生:なんと言っても日頃の授業です。子どもたちの興味関心に留意し、学ぶ意欲を高めていくことが肝心です。子どもたちが学校に毎日楽しく通い、保護者も笑顔で送り出すことができれば、結果的に学力は高いものとなります。教師には子どもたちが充足感・存在感を味わえる学級づくりが求められるわけです。学校中によい雰囲気があふれていれば、子どもたちのあらゆる力は伸びていきます。


先生への個人的な質問になります。ご多忙の毎日でいらっしゃると思いますが、お休みの日はどのように過ごしていらっしゃいますか。

和智先生:ゆっくり歩いても15分ほどのところに、娘家族が住んでいます。孫が二人います。上が5歳の女の子、下が2歳の男の子です。「じいちゃん、いる?」とよく遊びにきます。お昼も夜も一緒に食事することが多く、一日中たいへんです。活力に負けそうです。「孫は来てよし、帰ってよし」を実感しています。
また、月に1回ぐらいゴルフに行き、してはいけない“芝刈り”をしています。


本日はお忙しい中、インタビューにお答えいただき有難うございました。
富士チャイルドアカデミー 吉祥寺教室室長 佐藤かおり

  武蔵野東小学校 校長 木村 修二 先生




≪武蔵野東小学校≫校長 木村修二先生
  ―インタビュアー吉祥寺教室室長 佐藤かおり―

本日はよろしくお願いいたします。木村校長先生はいつも笑顔で生徒さんに話しかけ、生徒さんと校長先生の距離の近さを感じます。生徒さんに接するとき、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

木村先生:先ずは遠い存在にならぬよう心がけています。そのためにも「挨拶」をこちらから行うようにしたり、一緒に遊んだりするときは、全力で関わるようにしています。また、毎日クラスからの報告書があがってきますので、何か気になることがあれば、何気なく話しかけるようにしています。


学校見学に伺った際に、先生方が一致団結して、同じ方向を向いてらっしゃると感じました。生徒さんの自慢も多々あると思いますが、先生方の自慢をお聞かせいただけますか。

木村先生:私立小学校であることを全員自覚していて、特色ある教育活動の向上に対して努力を惜しまず、学校の経営面にも気を配ってくれるエネルギッシュ溢れる先生方たちです。
学年単位のまとまりも強く、何かあればクラス、学年の枠を超え助け合う姿勢を持ち合わせています。


先生への個人的な質問です。余暇はどのように過ごされていらっしゃいますか。

木村先生:普段体を動かす機会が少ないので健康増進のために、18歳から続けているゴルフの練習やコースに行くよう心掛けています。あとは、車好きなので洗車などをして気分転換をしています。


愛読書について教えていただけますか。

特別にこれといったジャンルは決めていませんが、本屋に行きその時々の旬な本を購入して読んでいます。


先生の座右の銘は何でしょうか。

木村先生:座右の銘であるのか分かりませんが、「努力したからといって必ずしも成功するとは限らないが、成功した人は必ず努力をしている。」という言葉です。


 本日はお忙しい中、インタビューにお答えいただき有難うございました。また、小学校へお邪魔させていただきたいと思います。

富士チャイルドアカデミー 吉祥寺教室室長 佐藤かおり

  洗足学園大学附属幼稚園 園長 富樫 恭子 先生




≪洗足学園大学附属幼稚園≫  園長 富樫 恭子 先生
―インタビュアー 二子玉川教室室長 佐藤とも子―

本日はよろしくお願いいたします。富樫先生は、一人ひとりの園児、保護者について、大変よくご存じでいらっしゃいます。入園から卒業まで、日々どのようにご覧になり接していらっしゃるのでしょうか。

富樫先生:意識したことはないのですが、毎日接する、関わるなかで(気にかけること)
でしょうか?元気が無い。表情が先日と異なる。登園時の足取りがいつもと
異なる。保育中の様子から友達関係や言動から、変化をとらえ(気にかける)ようにしています。


最近、育児に協力的なお父様が増えています。幼稚園が求める父親としての在り方について、アドバイスをいただけますでしょうか。

富樫先生:父親も母親も同じです。家庭生活の中での育ちと、集団(幼稚園)の中での
育ちを理解し協力して頂きたいとおもいます。


先日、富士チャイルドアカデミーの教師全員が、それぞれのお気に入りの絵本を紹介しあいました。先生のお気に入り、お薦めの絵本を一冊あげるとすれば、何でしょうか。 その理由も教えていただけますか。

富樫先生:「ラチとらいおん」文、絵マレーク・ベロニカ
結果ではなく、子どもの心の成長を丁寧に、生活に沿った体験の中で描かれた絵本です。大きくなろうと頑張っている子どもと一緒に見るのを楽しんでいます。


富樫先生は、慈しみ深く、愛情あふれる笑顔に満ち、いつも太陽のように輝いていらっしゃいますが、その活力の源、美しさを保つ秘訣を教えて下さい。

 富樫先生:幼稚園に来ると元気になります。自宅や通勤途中の姿は、絶対知り合いには、見せられません。


ご多忙の中、インタビューにお答えいただきどうもありがとうございました。新年度が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

  洗足学園小学校 校長 吉田 英也 先生




≪洗足学園小学校≫  校長 吉田 英也 先生
―インタビュアー 二子玉川教室室長 佐藤とも子―

本日はよろしくお願いいたします。7年前に小学校校長に着任されて以来、洗足学園小学校の人気、実力は高まる一方です。これまでに最も力を注がれたこと、成果があったことをお話いただけますでしょうか。

吉田先生:全員が中学受験をする学校であるということを明確にし、教員はもちろん保護者にもそうした認識を持っていただくようにしました。具体的には、新たに「進路サポート」の部署を設け、中学入試に関する情報の収集と分析をすすめたり、卒業生保護者による受験体験座談会を開催したりしました。また、教員にも受験に耐える授業を普段から意識するよう話しましたし、教員の質や意識を向上させるための校内研修を活発におこなうようにしました。その一方で、縦割り活動やオーケストラなど洗足の独自性がみられる活動は、継続・発展させるようにしました。
どのような成果があったかはよくわかりませんが、志願者の数や中学受験結果は上昇したように思います。また、洗足で学んでよかった、楽しかったと在校生や卒業生、そして保護者の方から言っていただけるのはありがたいことだと思います。


成果を上げるためには、先生と同じ方向を向き、体現する先生方の存在が欠かせないと思います。生徒さんの自慢はもちろんたくさんあると思いますが、先生方の自慢をお聞かせ下さい。

吉田先生:いろいろなタイプの先生がいます。知識が豊富、授業が上手、児童を公平に扱う、優しい、細かいところまで添削して親身な指導をする、保護者への連絡が密で家庭とうまく連携を取ることができる、そうした先生が多いことが自慢であり、実際に助けられています。
また、児童、保護者、卒業生、卒業生の保護者から慕われる先生が多いので、卒業生の来校率が高いと思います。その卒業生の悩みにも真剣に対応し、アドバイスをしている先生がいることも自慢できると思います。


吉田先生は、いつも具体的な数字を挙げて、正しい情報を迅速に公開してくださり、ご誠実なお人柄とともに、フェアでクリアなお話が印象的です。人生の信条をお聞かせいただけますでしょうか。

吉田先生:情報公開は、私立の学校に必要なことだと考えています。保護者の方にとっては、大事なわが子を6年間預ける選択をするわけですから、学校の内容を詳しく知りたいと思うのが当たり前です。安心して預けられる環境かどうか、学校の理念はどのように教育内容に反映しているのか、大事にしているのはどのようなことなのか、様々なことをなるべく具体的にお知らせすることは私学の義務であると考えています。
人生の信条というほど大そうなものは特には持ち合わせていません。ただ、社会の中では思うようにいかないことが多くあります。そのような時にはじっと耐えることも必要だと考えています。「寒水魚大」。つらく厳しい時期が成長につながるというような意味でしょうか。思うようにいかないときにはこの言葉を思い出します。


先生が学生時代に熱中なさったことは何でしょうか。

吉田先生:のほほんと学生時代を過ごし、何かに熱中することもあまりありませんでした。ただ大学でのゼミの活動は2年生の時から結構熱心におこないました。出来は悪かったのですが、良い同期、先輩や後輩に恵まれ、いろいろな刺激を受けた3年間でした。
学生のような何かに熱中する活動は、教員になってからのように思います。生徒と一緒になって行事や部活動などをするなかでほかの先生方とのつながりが深まり、強いきずなを持つことができたように思います。特に中高のソフトボール部の顧問として、その活動にはかなり熱中しました。

本日はインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

  東京都市大学付属小学校 校長 重永 睦夫 先生




≪東京都市大学付属小学校≫ 校長 重永 睦夫 先生
―インタビュアー 前 宏美―


本日はよろしくお願いいたします。一昨年「五島慶太伝」が出版されました。ご多忙の中、執筆は大変なお仕事だったと思います。執筆されて一番良かったと感じるのはどのような点でしょうか。

重永先生:ルーティンワークの合間を縫っての執筆でした。五島慶太先生の前半生はすでに伝記があって、それを下敷きにして楽だったのですが、後半生は伝記資料の発掘から始めなければならなかったので大変でした。途中で泣きたくなりましたが書き上げて良かったと思います。一番良かったのは、創立者五島慶太先生の考えがより深く理解できたことです。それから作家気分を味わえたことが良かったですね。(笑)


先生ブログを毎日書更新されていることを尊敬しております。とても真似できることではありません。大変ではありませんか。

重永先生:ありがとうございます。大変ですが、保護者の皆さまに喜んでもらえているので、それを励みに書いております。先生ブログに載ることがこどもたちの励みにもなっているようで、こどもたちや卒業生が校長室に来てくれるきっかけにもなっています。それでこどもたちとの距離が近くなるメリットもあります。そういう意味では大変さよりも教師冥利につきますし、やりがいもあり、楽しく更新しています。


先生は常に一歩先を考えていらっしゃいます。小学校の新たな目標、そして新しい企画がありましたら教えて下さい。

重永先生:ありがとうございます。「IT社会」「ネット社会」に誤りを犯さずに対応できる力の養成。グローバル社会に生きる力の養成。この二つがこれからの小学校教育に欠かせないことだと思っています。それでいま「プログラミング教育」にも取り組み始めました。それからいまとても大切なことに思っているのは「教員の質」の向上。「若い教員を育てる力」を学校として持つということです。


先生のパワーの源は何でしょうか。

重永先生:私にパワーがあるかどうかは自信ありませんが、いつも元気に明るい姿を見せようとは心がけています。気障な言い方をすれば、「こどもたちを絶対にまちがった道に進ませない、立派な人物に育ててあげたい」という気持ちだと思います。


個人的な質問です。尊敬する人物は?
重永先生:勝海舟です。幕臣でありながら新時代を切り開くうえで貴重な役割を果たした人物ですが、「赤誠(心からの誠実)の心で接すれば心の動かない人はいない」という勝海舟の言葉を座右の銘にしています。
愛読書は?
重永先生:若い頃は「井上ひさし」の著作でした。今は明治大正昭和前半の小説を読んでいます。
好きなお酒は?
重永先生: 宮崎県出身ですので、芋焼酎を好んでいます。洋酒ではバーボンウィスキーです。晩酌はもっぱら「黒霧島」です。

本日はインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

  桐蔭学園幼稚部・小学部 部長 澤本 敦 先生




≪桐蔭学園幼稚部・小学部≫ 部長 澤本 敦 先生
―インタビュアー 鷺沼教室担当 青木 眞呂美―


本日はよろしくお願いいたします。
3年保育の募集が始まりました。幼稚部を希望されていた方にとりまして朗報であったこととおもいます。3年保育の試験を受けるにあたりご家庭で身に付けておいて欲しいことはどのようなことでしょうか。


澤本先生:平成29年度募集からは3年保育のみとなります。生まれ月によっては、試験日に3歳未満の子どももいるわけですから、まずは家庭生活における基礎・基本が身についていることが望ましいと考えています。相手の話をしっかりと聞いて年齢相応の会話ができる、問いかけに対して自分の気持ちや考えが言えるなど、意思表示ができることは大切です。
 また、日々の生活の中では自分でできないことも、まだあると思います。しかし、それをやってみようとする気持ちが培われていることや、できないまでもその経験があることは、後々のお子さんの成長に生きてくると考えています。


小学部の試験は面接、行動観察、ペーパーですが、最近の面接では口頭試問だけでなく個別試験の要素も含まれています。この面接では、どのようなことがポイントになりますか。

澤本先生:決して難しいことを行うのではありません。試験官の話や問いかけを正しく聞き取り、自分の生活経験や知識からどのように考えることができるかがポイントだと思います。また、知らないことやわからないことがあっても、諦めずに根気強く一生懸命に取り組むことができると良いでしょう。


桐蔭生のイメージとして努力家、忍耐強い、真面目という言葉が浮かびます。実際はいかがでしょうか。また、桐蔭生らしいエピソードがありましたらお聞かせください。

澤本先生:桐蔭生といっても、皆が同じ型にはまっているわけではありません。子どもそれぞれには個性や特徴があり、それを桐蔭という環境のどの場面で、どのように発揮しようとするかです。しかし、大切にさせていることは二つの校訓で表されているように、どんなことにも努力しようとする気持ちで取り組み、最後まで諦めずにやり通すことです。子どもの個性や特徴を生かすために、学園一貫教育の中でこの心を育てていきます。
 例えば、運動会の演技種目である“桐蔭ソーラン”では、一人ひとりの上達が全体の向上につながることを理解させて実践しています。苦手な子も頑張れるように、できるようになるまで教員も一緒に踊って練習に付き合います。


大きな学園だからでしょうか、硬質なイメージがありましたが、校長先生の優しい笑顔と穏やかな語り口に出会い、温かな印象に変わりました。先生が生徒さんに声掛けをする際、心掛けていらっしゃることがありますか。

澤本先生:子どもがその素敵な笑顔で言葉を返してくれるように、まずは自分が笑顔で挨拶や声掛けをするようにしています。当たり前のことですが、幼稚部・小学部では3歳から12歳までと年齢幅が広いので、その場面ごとに、子どもがわかってくれる言葉を選ぶようにも気をつけています。
そして、子どもの話をできるだけたくさん聞いてあげるようにして、次にまた、話しかけてもらえるように期待しています。休み時間には、トイレの中で出会った1年生と話をするのも楽しみの一つです。

〜インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。〜

  カリタス幼稚園 園長 小池 かおり 先生

≪カリタス幼稚園≫ 園長 小池 かおり 先生
―インタビュアー 鷺沼教室担当 青木 眞呂美―


本日はよろしくお願いいたします。子どもを取り巻く自然・社会の環境も随分変わってきました。現代だからこそ必要とされるモンテッソーリ教育の意義はどこにあると思われますか。

小池先生:子どもを取り巻く環境の変化で、子どもの発達を遅らせている原因は「便利」を追求した生活洋式にあると思います。例えば、手を出せば水が自動で出てくる、トイレで用を足せばセンサーで水が流れる、水筒はボタンを押せば蓋が開く等、簡単に用事が済んでしまいます。乳幼児期の子ども達にとって、見たり、聞いたり、触ったりしながら、感覚的な刺激があることは、物事を理解するときに大きな手助けとなります。子どもは日常生活の中で自分の手や身体を使う経験をすることで自分自身を育てていくのです。モンテッソーリ教育では、この子どもの育ちと特性を重んじ、子どもが活動しやすい環境を整え、実践しています。現代の環境であるからこそ、具体物をたくさん使い、手と身体を使いながら学んでいくモンテッソーリ教育が必要だと実感しています。


親子の関わり方も時代と共に変化してきています。最近の親子関係を見て、気になることはありますか。また、どのようなことに気をつけてご両親はお子様と接していけばよいでしょうか。

小池先生:電車の中で、子どもが話しかけたり、好きなことをしたりしていても保護者がスマホに夢中になっていて、子どもに関心を向けない場面をよく見かけます。一生懸命話しかけても、スマホを見ながら会話することが多くなると、子どもは自分への「無関心」を痛切に感じます。「お母さん私のこと好きじゃないのかな」と大きな不安を抱えます。こうした状態が続けば人を愛し思いやる心は育ちにくくなります。また、子どもは「人の話は、よそ見をしながら、何かをしながら聞いてよいもの」と理解します。そのように話を聞くようになるのです。
 しかし、これからの社会は、グローバル化していきます。多種多様なことを理解し、対応していくためには「コミュニケーション能力」が必要不可欠です。相手を理解しようとする気持ちを持ち、対話をとおして理解することが重要だと考えます。たからこそ、小さい頃から「相手の顔を見て話す・話を聞く」という習慣を身につけることが大切だと思います。お子様と話をするとき、お子様がお母様の瞳に映る自分の姿がわかるほどじっくり向かい合い、ゆっくり聞いてあげてください。ご両親から愛されているという実感を持った子は、自分が大好きになります。ご両親からしてもらったように、他の人にも接することができるようになります。ぜひ、人の話の聞き方の見本をお子様に見せてあげて欲しいと思います。


幼児期は日々成長が目覚ましく、園児と共に過ごす毎日は、驚きと感動の連続かと思います。最近、先生の心に残る楽しいエピソードがありましたらお聞かせください。

小池先生:3学期の公開保育での出来事です。園庭で遊びたくてしかたがなかった2歳の女の子が、上履きのまま園庭に出てしまい、お母様が追いかけられずに困っていたところ、すぐに、その小さな子の手を優しく取って2人の3歳児が、お母様の元へ届けてあげました。そして、小さな子が履きやすいように、その子の外靴のマジックテープをはがし、足を入れやすいように広げてあげました。その後、一緒に固定遊具で仲よく遊ぶ姿を見て、上手に相手をいたわりながら世話をする様子に感激しました。
カリタス幼稚園では、3・4・5歳児が1つのクラスにいる縦割りクラス編成となっています。3歳児は、クラスで一番小さい存在です。できないことがあると年上の子ども達から、たくさん世話をしてもらって過ごします。自分達の経験が、小さなお客様のお世話に生きているのだと思います。


園長先生への個人的な質問です。先生の特技を教えてください。
                   
小池先生:子供の頃、父が作ってくれた竹馬に乗って遊んでいたので、竹馬に乗ることです。最近、園庭に竹馬を出しておりませんが、出していた時には、率先して子ども達の前で乗って見せ、乗り
方のコツを伝授しておりました。


竹馬とは勇ましいですね。本日はご多忙の中インタビューにお答えいただき有難うございました。貴重なお話を伺うことが出来ました。

鷺沼教室担当  青木 眞呂美

  森村学園幼稚園 園長 藤原 伸介 先生




≪森村学園幼稚園≫ 園長 藤原 伸介 先生
―インタビュアー つくし野教室 室長 木島 えり子―

最近心に残った園児の森村っ子らしいエピソードをお聞かせください。

藤原先生:少し前の話になるのですが、年長児の「秘密基地づくり」をご紹介します。
自由あそびの中で「基地づくり」を楽しんでいた子どもが、「みんなで作りたい」と言い出しました。それをキャッチした担任はさっそく秘密基地あそびをクラスの活動に取り入れることにしました。クラス20人で相談しながら20人で1つの基地を作る活動に仕立てたのです。20人で1つの基地を作る。幼稚園児にとって決してやさしいことではありません。一人ひとりが基地に対して自分のイメージをもっていますから、それらをすり合わせながら1つの基地に仕上げていくのは大変な作業です。
 「20人で1つの秘密基地を作るにはどうすればいいか」。担任教師はそれを子どもたち自身で考えさせることにしました。まさにアクティブラーニングです。それも相当にハードルの高い活動です。もめごともたくさんありました。途中で涙した子も一人や  二人ではありません。それでも3日がかりで自分たちの秘密基地を作り上げました。  部屋いっぱいの大きさで、天井に届かんばかりの高さもありました。完成した日。お弁当はみんなで基地に入っていただきました。
年少から同じ仲間と幼稚園生活を共有し、お互いのことを十分に理解しあっているという環境下で、これまでの様々な経験を土台にして、話し合い、調整し、力を合わせて 作業を進める。まさにこれからの時代に求められる「自己解決」や「自己実現」を幼稚園児なりに見事にやり切った出来事でした。
 もちろんこの陰には担任教師の適切なポジション取りがありました。決して「やらせる」のではなく、子ども自身が気付くように導いていく。幼稚園教師に求められる基本的な姿勢です。
あそびを通じて「生きる力の礎」を築き、「知的好奇心」を育む。これが森村学園幼稚園の教育の目標ですが、その目標に向かって子どもたちの能動的な姿勢と、そして教師の教育スキルがうまくかみ合った、うれしい実践となりました。


今年から始まる延長保育について、具体的にお話いただけますか。

藤原先生:幼稚園は学校で、幼稚園の教師はその幼稚園が掲げる教育の目標に向かって最大限の努力を払うべきだと僕は思っています。従って幼稚園の教師にはその本務である幼稚園教育に専念してもらい、「お預かり事業」については、信頼できるワーキングパートナー(注1)と手を結び、そちらにお任せする態勢を徹底する。ここに森村の「お預かり事業」の最大の特徴があります。
 森村のお預かりの愛称は「子どもの森」です。幼稚園での教育が終わると、「お預かり」を利用する子どもは“子どもの森”まで先生と一緒に行き(“子どもの森”は敷地内の森の入り口にあります)、そこで“子どもの森”のスタッフにバトンタッチ。ここからは保護者の方のお迎えがあるまで、“子どもの森”のスタッフと一緒に過ごします。おやつをいただいたり、一緒に遊んだり……。日によっては“子どもの森”独自のアクティビティが催されることもあります。(注2) 利用は夕方5時半までですが、1時間単位で申し込みができますので、早めのお迎えも可能です。また、どうしてもその最終の時刻に間に合わないときには6時までの延長は可能です。現在4月スタートに向け準備が進んでいますが、お預かり事業“子どもの森”については、幼稚園HPの「森村っ子の生活」の項に“子どもの森”のバナーがありますので、それをクリックしていただき情報をご確認ください。
注1;『放課後NPOアフタースクール』という法人が森村学園幼稚園の預かり事業を担当いたします。
注2;通年で毎週定期的に行われるアクティビティの他に1回ごと完結するオプションプログラムも準備されます。それらを選択するかどうかはご本人の自由です。


考査の時に、受験生のお子さんが泣いてしまったら、先生方はどのようにお子さんや保護者の方に声をかけていらっしゃるのでしょうか。
    
藤原先生:まず保護者の方へのお声掛けについてその基本をお答えします。
 子どもが考査室に移動する段階ですでに泣いて保護者から離れない場合でも、担当教師がなんとかお子様をお預かりするよう努めます。その際には「何かありましたら考査の途中でもお知らせしますので、この場でお待ちください」という主旨のお声掛けをします。
 考査室に入ってからは原則として中の様子をお伝えすることはありません。なぜなら、状況からして詳細はお伝えできませんし、同じ控室には他の受験生の保護者もいるわけで、それらの方に無用な動揺をお与えすることにもなりかねません。従ってお預かりした後は考査終了まではお任せいただくようしています。但し、考査の途中でどうしても泣き止むことがなく、考査の担当者がいったん保護者の下にお預けして落ち着いていただいた方がよいと判断した場合は、担当者が控室にお声掛けすることもあります。その場合、考査がどこまで進んでいたかということや、いったん退室後再び考査会場に戻ることができ考査を継続できれば、途中退室したことだけで不合格にすることはないということをお伝えいたします。

 次にお子さんへのお声掛けですが、これはルーティンなどありません。幼稚園の日常生活と全く一緒です。まず聞いてあげること。なぜ悲しいのか。どうしたいと思っているのか。そしてその子どもが安心できるように、やさしく包んであげることです。決して無理はしません。強制もしません。教師が焦って考査を受けさせようとしても何の効果もありません。仮に考査ができなかったとしても、子どもに苦痛を与えて、幼稚園は嫌なところという意識を植え付けてしまったら大変です。森村でない幼稚園でその子にあった幼稚園が他にあるはず。大人の都合を押し付けるのではなく、子どもの気持ちを尊重することが大事であると考えています。


藤原先生は余暇をアクティブに過ごしていらっしゃいますが、最近楽しかったアクティビティをご披露いただけますか。

藤原先生:個人的には春から秋のキャンプ生活や、トレッキング、カナディアンカヌーを趣味にしていますが、この3年ほど興味をもってやっているのはスノーシューです。50歳ぐらいまではスキーに打ち込んでいましたが、だんだん道具を整備したり運んだりするのが億劫になり、スキーの方はご無沙汰になっていました。ところが3年前にふとした思い付きでスノーシューツアーに参加してみたのですが、これが面白い。西洋カンジキを履いて、雪の中をトレッキングします。「新雪に出会うと人間はかくも無邪気になれるのだ」と自分でも驚くほど夢中になって雪と戯れています。去年まではずっと夏にキャンプをしている裏磐梯で楽しんでいましたが、今シーズンは初めて八ヶ岳に行きます。日光や那須でも楽しむことができるので、これから少しずつ活動範囲を広げていきたいと思っています。とはいえ雪の冬山に入るので、基本はツアーに参加するつもりです。60歳を過ぎて新しい世界が一つ広がり、今では冬になるのが楽しみになっています。

ご多忙の中インタビューにお答えいただきどうもありがとうございました。貴重なお話を伺うことができました。
富士チャイルドアカデミー つくし野教室室長 木島 えり子

  森村学園初等部 校長 小栗 透 先生




≪森村学園初等部≫ 校長 小栗 透 先生
―インタビュアー つくし野教室 室長 木島 えり子―


本日はよろしくお願いいたします。今年度はあと2ヶ月ございますが、この1年間で最も思い出深い行事を教えていただけますか。

小栗先生:行事の主役は子ども達です。子ども達が行事を通して、自分を見つめ、友だちと協調し、目的を達成できるように、後ろから応援するのが私達の務めではないこと思うのですが、今回は、行事で私が前面に出てしまったことを一つ。6年生の校内合宿での出来事です。企画委員が計画したお楽しみプログラムの中に、夜の体育館を使った、クラス対抗全員リレーがありました。先生方もメンバーに加わったのですが、人数調整のため、応援を決め込んでいた私も走らざるを得なくなったのです。リレーの最後、僅差でバトンを受けとたため、全力で走らなければならなくなりました。結果は・・・。

「さすが、森村っ子」と思える最近の生徒さんのエピソードがありましたらお聞かせ下さい。

小栗先生:総合の時間を使って民舞に取り組んでいます。今年度は、2年生が「阿波踊り」4年生が「よさこい踊り」に取り組みました。その発表の場として、2年生は、大和駅周辺で開催された、「大和阿波おどり」に参加し、7月下旬、厳しい真夏の暑さの中2日間、午前中から夜まで汗びっしょりになりながら、計20回の演舞を踊りきりました。4年生は都立木場公園で開かれた「大江戸よさこい」で4つのステージを、お台場で開かれた「ドリーム夜さ来い」では、土日の2日間、こちらも日が暮れて暗くなるまで、全8ステージを踊りきりました。「さすが、森村っ子」


以前、外山滋比古著「思考の整理学」という本を紹介して下さいました。最近、印象に残っている本の文章がありましたらご紹介いただけないでしょうか。

小栗先生:最近ではないのですが、河合隼雄さんが書かれた「子どもの宇宙」という本があります。
はじめに 「この宇宙のなかに子ども達がいる。これは誰でも知っている。しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることを、誰もが知っているだろうか。それは、無限の広がりと深さをもって存在している。大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとになされるので、余計にたまらない感じを与える。
 私はふと、大人になるということは、子どもたちのもつこのようなすばらしい宇宙の存在を、少しずつ忘れ去ってゆく過程なのかとさえ思う。それでは、あまりにもつまらないのではなかろうか。」


ここからは先生への個人的な質問になります。ご多忙の毎日かとは存じますが、お暇なときはどのように過ごしていらっしゃいますか。

小栗先生:ありきたりですが、本や新聞を読む、スポーツ(テニス)をする、ドライブをする、などです。


今、一番行ってみたい場所はどこですか。

小栗先生:水平線の見える場所。

楽しいエピソードのご紹介、ありがとうございました。

  横浜英和小学校 校長 上戸 秀夫 先生


≪横浜英和小学校≫ 校長 上戸 秀夫 先生
―インタビュアー 富士チャイルドアカデミー 校長 前 宏美―

本日はよろしくお願いいたします。小学校へ伺うたびに、いつも上戸先生は親切にお話をしてくださいます。細かな質問、私の考えに対しても的確かつ丁寧に説明してくださり感謝いたしております。先生が人と話すときに心がけていることがありましたら教えていただけますか。

上戸先生:何が問われているのか、何を聞いているのかなど、まずよく聞き理解するように心がけます。それ以前に、常に自分の経験の領域を広くするよう、常日頃心がけています。
話し相手の気持ちになって、一緒に考えようと心がけています。当たり前のことしかしていません。


就学前の子どもの子育てで、母親が一番心掛けなければならないことは何だと思われますか。

上戸先生:勉強も大切ですが、親として、子供に伝えなくてはならないこと、また躾ていかなくてはならないことをしっかり見極め、家庭生活を大事にしてほしい。働いているため子どもと接する時間が少ないかもしれない。それだからこそ、短い時間を大切に、中身の濃い接し方を考えてほしい。王子様お姫様になる子育てでなく、自分が愛され大切にされていることが伝わり、同時に、客観的に自分の子どもを見つめながら、しっかりした価値観が持てるように育ててほしいと思っています。


横浜英和小学校の生徒さんらしい、最近のエピソードがありましたらお聞かせ下さい。

上戸先生:最近は あまりないのですが、行事に出かけた先生が、解散後、大荷物を持って学校に戻ってきました。通称百段階段(例の階段です)の下まで来たとき、下校途中の4年生が、「先生、荷物を持っていきます」とその荷物を持って、再び百段階段(実際は156段あるのですが)を上って学校まで荷物を運んでくれました。その子どもの優しさに感激しました。
もう一つは、2年生の子どもが、道に落ちていた1円玉を、大切に交番に届けました。
きっと交番のお巡りさんも困ったでしょうね。でもきちんと対応してくださって、感謝。英和の子どもらしいなと感じました。


先生の愛読書、または最近読まれた本で印象に残っているものがありましたらご紹介いただけますか。

上戸先生:雑読です。
今読んでいるのは、「職人衆昔ばなし」で、昭和の30〜40年代ころに活躍し、名人と言われた職人さんたちがボソボソと語った、自分の仕事や仕事に対する心構えを書き留めたものです。教師もある意味では「職人」と思っていますので、読んで考えさせられるところ大です。
最近、読んで心に残っている本は、姜尚中著「君に伝えたいこと」です。これからの世の中を背負っていく若者に、我々大人が何を伝え残していかなければならないか。また、若い人たちに何を語りかけていかなくてはならないか。教師として考えさせられています。大人の生き様が問われていますね。
実は、推理小説家西村京太郎の推理小説が大好きです。

いつも先生のお話は大変勉強になります。本日はご多忙の中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。           
富士チャイルドアカデミー  校長 前 宏美

  湘南白百合学園小学校 校長 澤野 誠 先生


≪湘南白百合学園小学校≫ 校長 澤野 誠 先生
―インタビュアー 富士チャイルドアカデミー 校長 前 宏美―


本日はよろしくお願いいたします。来年度より行われる2次試験について、少しお聞かせいただけますか。

澤野先生:より多くの方に受験の機会を持っていただくために、A日程の翌日にB日程の試験をすることにしました。募集人数は、A日程が約50名、B日程が約10名を予定しています。
 どちらか片方を受験していただくことになります。試験内容は、基本的に同じですが、B日程のペーパーは、少し応用的な問題を出題したいと思っています。


女子教育の良さはどのようなところにあるのでしょうか。

澤野先生:一番の特徴は、異性へ遠慮や依頼心がないので、子供たちがのびのびと学校生活を送っていることです。また、女の子だけですので、礼儀作法の指導なども徹底できます。さらに、女の子の特性を生かした学習方法を無理なく行えるのも本校の利点です。


湘南の風に吹かれて、広々と開放的でとても気持ちの良い学園です。学園内で先生が一番お気に入りの場所はどこでしょうか。

澤野先生:3階の広い廊下です。ここから、雄大な富士山や丹沢の山々を眺めることができます。朝、校内を巡回する時に、きれいに富士山が見えると、少し得をした気分になります。冬の夕焼けに染まる富士の姿も大好きです。


先生の個人的なことになりますが、余暇はどのように過ごしていらっしゃいますか。

澤野先生:「趣味は何ですか」と尋ねられたら、「ランニング」と答えることにしています。10年前に1回だけフルマラソンを走りました。最近は、何かにかこつけてさぼっているので、こういう場で「趣味はランニング」と表明して、また頑張りたいです。


お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。貴重なお話を伺うことができました。
富士チャイルドアカデミー 前 宏美

▲ページのトップへ
Copyright (C) 2008 Fuji Child Academy. All Rights Reserved.