入試への準備(教務からのアドバイス) 第一回講演会より|富士チャイルドアカデミー

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入試への準備(教務からのアドバイス) 第一回講演会より

 本文は秋に行われた「第一回講演会」の内容から、教務による講演の一部です。

こんにちは。前校長より本年度の入試状況についてお話頂きました。
私は来年の秋に向け、準備していく上で教務としてお願いしたいことをお話します。

Part 1

<杖>
さて、これは何でしょう。「杖」
思い浮かぶ「ことわざ」といえば「転ばぬ先の杖」ですね。
これは1本だと大変役に立つのですが、役に立つからといって2本になるとどうでしょう。両手に杖では少々邪魔になります。そして、たくさ~んになると、前にも後ろにも自分の足では進めなくなってしまう「やっかいなもの」になってしまうのです。

私達は、ついつい良かれと思ってたくさんの転ばぬ杖を子供に渡してしまいそうになります。
過保護・過干渉の杖と言ってもいいかもしれません。

小さいお子さんで、鼻水が出てくると「はなぁ~」といって、もしくは何も言わずに鼻を突き出す子をよく見かけます。きっとお家で鼻が出たら瞬時にお母さんが拭き取ってしまわれるかもしれませんね。そんな他愛ない日々の生活のひとコマでさえ、「どうしたらいいか」子供が自分で考える前に、杖を簡単に差し出してしまってはいないでしょうか。

例えば転んだとします。転んだときの痛み、血が出る瞬間、血が出ても傷はかさぶたになり、ちょっとかゆかったりしながら、やがて治る・・・そんな一つ一つの経過の中にこそ、発見や驚きがあり、日々の体験を通して「自分で考え」今度は転ばないように気をつけよう!と「工夫する」力が育まれるのだと思います。

私達の生活は大変便利になりました。ポンと押せばテレビがつき、チンと鳴らせば温かいご飯が出来上がります。途中経過なしで、結果だけが見える時代です。
ですから、大人も子供も「待つこと」「我慢すること」が大変苦手になっています。そして、大人はついつい結果を求めて手が出る口が出る・・・生活のスピードアップは有難いことですが、子供の成長はポン・パ!と即席には参りません。一つ一つの経験を積み重ね、ひとりの人間として成長していくのです。

さて、チャイルドの受験指導はそんなお子さんの成長を見守りながらも、じっくり、しっかり、丁寧に、準備していくのが特長といえます。

週一回90分のチャイルドの受験コースで使用するプリントの枚数は、どのくらいだと思いますか?
指導プリント600枚、宿題450枚、合わせて1000枚以上になります。授業の内容に沿った宿題プリントをお渡しするのも、きめ細かい指導の一つです。
よく「宿題はコピーをとっておき、繰り返し復習に使いました。」と合格者体験談などでお話下さるお母様もいらっしゃいます。その他に「季節のカード」や「仲間わけカード」「真四角づくり」「数カード」など15種類以上のカードをお渡しします。

教室でお渡しした「合格へのロードマップ」のまだ初めの一歩を踏み出したばかりですが、分野ごとに系統立てた学習を積み重ね、来年1月からスタートする毎月の「公開テスト」でその月の課題の習熟度を確認しながら準備していきます。1月の公開テストに先立ちまして、12月にはプレ公開テストが実施されます。「楽しいことからはじめませんか?」というタイトル通り、行動観察を中心にした、ゲームやクリスマス制作をしたりする楽しいテスト内容です、ぜひご参加下さい。
また、4月からはいくつかの学校の「学校別コース」がスタートします。今年も多くの方が合格しました。過去問だけを繰り返しやるだけ、というのは「合格への近道」に思えますが、大変危険なことでもあります。なぜなら、入試問題はその年によりガラリと変わることもあるからです。
その学校が求める子供像はあまり変わりませんが、「その選出方法は変わることがある」ということです。情報があふれる時代ですから、こちらの学校で出た問題が、次の年は違う学校で出たということもあります。ということで、「合格への近道はない」ということがお分かりいただけたと思います。「私にはコネがある」という方も、それだけでは合格に全く手は届きません。あるとすれば「1日1日の生活を見直し、充実した日を送る」ことではないでしょうか。
そんなことで受かるんですか?と思われた方がたくさんいるかと思いますが・・・
小学校入試は、中学や大学の入試とは全く違います。どこが違うかというと、全ての課題が生活に即したものであるということです。この世に生を受け、まだ5・6年たらずの子供達です。基本は家庭にあり、社会とのつながりと言えば、幼稚園や保育園での生活です。学校生活は集団生活です。身の周りのことがある程度の時間で、一人で出来るかどうかは入学時に欠かせないことです。体操着への着替え、スモックの着脱、お弁当を頂く、箸づかい、お片付け、雑巾絞りなど「生活実技」をみるテストが多いのもうなづけます。

入試前に身につけておきたいこと

Part 2

<入試前に身につけておきたいこと>

  1. 名前を呼ばれたら「ハイ」とはっきり返事が出来る。
  2. 自分の姓名、呂由真、家族の名前、住所が言える。
  3. 「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」という日常の挨拶が元気に出来る。
  4. 「ごめんなさい」「ありがとう」と素直に言える。
  5. 口出しせずに最後まで人の話を聞くことが出来る。
  6. 自分の感じたことや思ったことを発表することが出来る。
  7. 身の回りの片付け・整理がきちんとでき、衣服の着脱が一人で出来る。また一人でトイレに行き、用をたせる。
  8. 食事をする時は箸を使うことができ、決められた時間に好き嫌いなく残さず食べる。
  9. 起床時間、就寝時間、遊びのルール、交通規則などを守った行動が出来る。
  10. 友達と元気に仲良く遊ぶことが出来る。

以上10項目です。すべて○のご家庭はかなり優秀。合格圏内に一歩は近づけているかと思われます。
この項目の中で、「⑥自分の感じたことや思ったことを発表することが出来る。」ここが苦手なお子さんが増えています。語尾がはっきりしない子も大変多いです。
チャイルドでは数年前より、見る・聞く・話す「表現力コース」をスタートしております。
1月から月2回、各お教室で受講できますので是非お申込み下さい。

また、近年面接での質問が多岐にわたるのは、その子の持つ言葉の豊かさでご家庭が見えるからではないでしょうか。言葉は知っているだけでは使えません。相手に「伝えたいことがある」「話したい」と思う強い気持ち、感情がないと「話す力」は上達しません。子供が話そうとしているのにお母様が代弁してしまう、子供が要求する前にやってしまう、幼稚園でこんなことがあった!と話したいのに「今忙しいからあとでね。」では子供の話そうという意欲が失せてしまいます。その結果、“人の話を聞くのも苦手になる”という悪循環が生まれるのです。

「今日は幼稚園で何をしたの?」 「忘れた!」
「だれと遊んだの?」 「わかんない!」
嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと・・・
その日の出来事を話すのは、記憶の再生ですが、忘れられないほどの喜怒哀楽を伴う感動があるか「日々の生活が充実しているか」です。そのような生活の場を作ることがご両親の役目ではないでしょうか。

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