昭和女子大学附属昭和小学校 校長 真下峯子先生|富士チャイルドアカデミー

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校長インタビュー

昭和女子大学附属昭和小学校 校長 真下峯子先生

昭和女子大学附属昭和小学校 真下峯子校長先生にお話を伺いました。

4月から昭和女子大学附属中学、高等学校の校長先生と、昭和小学校の校長先生を兼任されていらっしゃいます。およそ2000家族の校長として重責を担われていることと思います。 昭和小学校の校長先生として、新たに力を注いでいきたいこと、更に力を入れていきたいことについてお聞かせください。

昭和小学校 真下峯子校長 対談1 (4)初等部と中高部をしっかりと繋げていくことが一番大きなことです。教育のコンテンツをバラバラにしないで繋がったものにしていくことが附属の意味です。内進していく子供たちの為にもしっかりと中高に繋げる教育が大切になってきます。初等部の先生方はエビデンスに基づいた、長年の経験によって培われた技術で子ども達を指導しているんですが、それが子ども達の成長にどれだけ効果があるのかを見える化(効果測定)をしなければいけないと思っています。そして教育の中で子ども達が変化していくこと、成長していくことを変化率としてちゃんと数字で見ていきたいと思っています。私は、変化率という言葉が好きなんですが、変化を見るのは私達の教師の楽しさでもあります。その為には今までやってきた教育活動の成果を定期的にきちんと評価・分析(アセスメント)して良い所と足りなかった所を見極めながら、次に打つ手を考え、足りない所を補強して良い所を伸ばすエビデンスに基づいた教育を進めていくということを考えています。これは中高も同じです。教師が指導してきたことがどういう効果が出ているかは受験結果ぐらいでしか見えてこないので、それを定期的に学力や行動の評価・分析をしながらひとり一人の子ども達を見ていき、その仕組みを作って行きたいと思っています。

 

昭和小学校にいらしてみて、小学校の子ども達の印象を一言でお話し下さい。

私は中高での教育に長く携わっておりましたので、小学生の気持ちがわかるか心配していましたが、子ども達は本当に素直で、前向きで、とても可愛いです。小学校教育の中に入っていく先生方の気持ちが初めて分かりました。

教育というのは良い所を見つけて褒めること、子どもの目線で寄り添うことが大切で、それが私たちの仕事です。だから教員の仕事の一番は、どれだけ子ども一人一人の良いところを見つけ、小学生でも中高生でも「すごいわね」と声を掛けられるかだと思います。本当にほめられているのか、口先だけで褒められているのか、子ども達はしっかりわかっています。

 

昭和小学校ではプログラミング教育の実績が今までにもありますが、今後、先生が目指す小学校のプログラミング教育についてお聞かせください。

昭和小学校 真下峯子校長 対談5 (3)現在、再整備を始め、新たに発達段階に応じたプログラミングのカリキュラムを作り直しています。6年生になる頃にはプログラムを自分で作れるようにしたいと思っています。

現在、私は中高でリコチャレ教室というものをやっていて、土曜日の放課後に年長から小学3年生までの希望者の子どもたちを集めて、Scratch(スクラッチ)jr を使って、プログラミングの基本の基、プログラミングの考え方を教えています。そしてコンピューターにどのように命令したら、自分の思い通りに動かすことができるのかというようなことを50分ぐらいで伝える講座を行っています。

 

これをプログラミング教育のベースにして低学年の子、高学年の子にそれぞれどうするのかを考えています。例えば、「校長先生と同じ動きをキャラクターのネコにやらせてみよう。」と言って、私が動いてみせる。「校長先生が右に5歩、3回跳んで、グルっと回って、最後にギャー」という。それをちゃんとメモを取らせ、プログラムのやり方を教え、「好きに5分間やっていいですよ。」と言うと5歳でも色々なコマンドを使ってやり始めます。興味がある子はどんどん吸収していきます。そこでわかってしまえば、あとは年齢にしたがってグレードアップをしていけばよい。まず最初の一歩のきっかけを子ども達に与えたいと考えています。そしてリコチャレ教室では、自分でやったものを他の人にも見てもらおうとapple TVで飛ばして、プロジェクターに映す。それをプレゼンテーションする。最終的にみんなから評価してもらうところまで行っています。

プログラミングというのは失敗を繰り返し続けることが前提で、最初から作り込まず、直して直して直してで良いのです。失敗を恐れずトライ&エラーを繰り返しながら目標に近づけていくことで、主体的な姿勢が養われていきます。このような講習を小学校のプログラミング教育のベースにして、低学年、高学年の子にそれぞれどうするのかを考えています。

 

小学生の科学的好奇心をどのように引き出して、中高につなげていきたいとお考えですか。

科学的好奇心というのは、面白いことに惹きつけられて、どうして起こってくるんだろう?と考えることです。ですから、小学校の時代は経験させること、それにつきると思います。

お料理も実験です。牛乳のたんぱく質の凝固実験ってプリンなんです。例えば普通のプリンはレシピだと牛乳一本に卵3個入れるんだけれど、3個入れるとしっかり硬くなる。でも1個だとふるふるプリン(やわらかいプリン)が出来上がる。「失敗したけどおいしいね。」そういう実験を子ども達と沢山していきたいです。

世の中の色々な真理というのはいっぱいの失敗の中の1つだけの成功なので、失敗しても受け入れて、やり直していくという気持ちも科学的な力だと思っています。いわゆるセレンディピティ(素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること)とか失敗のなかから見つけていく。失敗してもめげない。1回やってうまくいかないのなんて当たり前という気持ちも科学的な力のなかで育っていくと思います。

 

ここからは先生への個人的な質問になります。生物がご専門と伺いました。先生はどのような幼少期をお過ごしになられたのでしょうか。

昭和小学校 真下峯子校長 対談6 (2)埼玉県の熊谷の田舎で育ちました。近くには田んぼもあるし、森もあるし、色々なところに行っていました。母も自然と関わることに興味がある人だったので、一緒によく出掛けていました。小学校3年生ぐらいから科学展の研究をしようと、母と何を題材にしようかとよく話し合っていました。父は山に登る人だったので一緒に山登りもしましたし、自然の中で育ちました。特に何か好きな生き物がいたというより、色々な生き物が好きでした。母が買ってくれた百科事典や図鑑をいつも持っていました。あとは母の仕掛けで、伝記の本をよく読んでいました。ノーベル賞を初めて取った湯川秀樹先生の伝記が好きで中学校の頃は湯川先生の弟子になると思っていました。

 

最後に昭和女子大学附属昭和小学校を目指す受験生の方々に、メッセージをお願い致します。

キーワードは忍耐力と好奇心です。大変でもそれをどうにか自分で乗り越えていこうと思う忍耐力をつけて、好奇心を持って学習して下さい。私は、大人たちは繋がること、子ども達は好奇心を持つことが大切だと考えています。私自身がまだまだ好奇心が無くならないので、色々なことが面白くて仕方がないんです。初等部の校長先生も初めての経験で、毎日毎日、好奇心を持って色々なことを知り、次のことを考えています。好奇心を持つことが、子どもも大人もとっても大切です。

あと受験でお子さまと向き合い、乗り越えることは家族として成長する大きなチャンスだと思うので

大変だと思いますが是非頑張って下さい。

 

お忙しい中、インタビューにお答えいただき誠にありがとうございます。

富士チャイルドアカデミー  副校長  大畠史好

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