武蔵野東小学校 校長 加藤  篤彦 先生|富士チャイルドアカデミー

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武蔵野東小学校 校長 加藤  篤彦 先生

2024年11月21日

ーインタビュアー 吉祥寺教室 室長 佐藤 かおりー

武蔵野東小学校 校長 加藤 篤彦先生にお話を伺いました。

校門

 

●この度、武蔵野東学園小学校の校長に就任され、ますますお忙しくなることと思いますが、

常に一歩先を考えていらっしゃる先生が最も力を注がれたいことや新しい企画をお話しいただけますでしょうか。

インクルーシブ教育環境は、障害のあるお子様が良いばかりではなく、健常児のお子様がより成長できる環境であるということを、この学校の営みを通しながら世間にお伝えしたいと思っています。武蔵野東学園が、これまで伝統的に取り組んできた混合教育(インクルーシブ教育)ですけども、私の仕事はこのインクルーシブ教育を更に磨いていくこと。このインクルーシブ教育の良さを児童も教師も保護者も語れるようにしていきたいです。それが今、校長就任の抱負です。

 

●1981年から長年武蔵野東学園で勤務された先生だからこそ伝えられるインクルーシブ教育の良さはなんでしょうか。

自閉スペクトラム症(以下、ASD児)の子どもは、コニュニケーションが苦手だという障害と言われていますが、とても真面目な児童たちで小学校生活の中でもお掃除などしっかり丁寧に行うことができます。そういう仲間の姿から健常児の子も刺激を受け、同じように物事に対して丁寧に行えるようになります。子どもの成長過程の中で格好をつけて斜に構えたり、ちょっと生意気を言う時期はありますが、当校では、この児童たちがいてくれることで自分の力を照れて隠さずにまっすぐ向き合うことができる場面が沢山あります。世間では「素直さ」と表現されます。素直さは、認知にも影響を与えます。素直に学べる子は、素直に吸収できます。インクルーシブ教育の環境の中では、自分の身の丈のなかで最大限の力を発揮することに価値を持てる子どもが育ち、前を向いて努力できる人に成長していきます。そしてそれを認めていくことがインクルーシブ教育の良さです。

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●「さすが、ひがしっ子」と思える最近の生徒さんのエピソードがありましたらお聞かせ下さい。

武蔵野東の子たちは、健常児もASD児もみんな仲間として接します。相手が「今、どんな気持ちなの?」とか「どんな風にすれば相手がよろこんでくれるだろうか?」と向き合う相手の立場に立ってコミュニケーションをはかるのが当たり前だと思っています。そこが「ひがしっ子」の良いところです。私は児童が校内や校庭での関わる様子を写真に撮るのが好きなのですが、ちょっとカメラをむけると素敵な関りをする子どもたちの写真がいくらでも撮れます。

 

 

●武蔵野東学園の先生方の自慢を校長先生からお聞かせください。

インクルーシブ環境の中で、ASD児、健常児クラスのそれぞれのクラスを経験し、積極的に多くの児童と関わる武蔵野東の教師達は、子どものタイミングの取り方が自然で絶妙に上手くて教師力も高いです。教師として意欲を持って児童と関わり、自分で体験しながら、自分で調整して、自分で引き出しを増やしていく教師達です。これまでの教育を土台に、私たち教師のモノの見方や考え方も時代に合わせ変化させなければ、子どもたちをこれからの激変する社会に自信をもって送り出すことができないと私は考えています。ですから、ベテランの教師も新しい時代の教育に素早く対応し、VUCA時代を生き抜く子どもをどうやって育てていくのか常に考え前に進んでいます。

 

●学園内で一番お気に入りの場所を教えてください

子ども達のいる場所です。子ども達が遊んでいる場所や生活している場所は、探究の宝庫です。遊びというのは幼児期の発達特性に合わせた学習方法です。例えば、泥団子を作りたい、それを硬くしたいと試行錯誤する。遊びも生活も教科書がないので自分で考えて作るしかありません。「ここから落としても割れないかな。」「もっと高いところから落としてみたらどうなるだろう。」「割れちゃった。なんで割れたんだ?」と探究することで学びが深まります。もっと硬くしよう。もっと大きくしよう。もっと光るようにしよう等々。子ども自身で考え、目標を決める。取り組み、試行錯誤し、チャレンジしている時間は尊い学びの時間です。自分で考え、答えをGETした時は得るものも大きいです。自分でやっているから失敗を修正できる。自分でやったことだから失敗しても自分で改善ができるのです。これはあらゆる学びに繋がると考えています。

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●体験授業や学校説明会、学習公開などで、入学を希望されている保護者の方に一番見てもらいたいところはどのようなところでしょうか。

これからの幼児期の教育、小学校教育は、ある一定時間の中で、やり遂げることのみならず、子どもたちが集中している時間をどう保障してあげられるかが大切だと思います。夢中・集中・熱中・没頭する経験が子どもを伸ばすと考えています。教師と子どもの関わり方は、とっても大事です。その子に対してどういう言葉を投げかけるかで育ちが変わると考えています。子ども自身が考えることを保証すること。本当に能力の高い子どもにしようと思ったら、児童に委ねる、時間の柔らかさや提案の仕方がとても大事になってくると思います。是非学校にいらした際は、子どもの学び方、子どもたちの雰囲気、時間の流れ方、そして教師の子どもへの関わり方を見ていただきたいです。

 

●就学前の子どもの子育てで、親が一番心掛けなければならないことは何だと思われますか。

アタッチメントです。アタッチメントとは、子どもにとって家庭が、自分の安全の基地、心の港だと思える日々を過ごすことです。気持ちで抱きしめてあげる。帰る場所がある子どもは一人で歩き出し、冒険ができる。チャレンジできる。ちゃんと一人でいられる人はきちんと支えられているものです。これは学校も同じ。血縁のない他者である教師が私のことをちゃんと信じていてくれる、ちゃんと認めてくれる。この安心感が子どもを学びに向かわせます。だから武蔵野東でもアタッチメントを重視しています。子どもたちの気持ちをしっかり受け止められるように努力しています。

 

 

 本日はお忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございます。

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